クレイドルの神々 in クレイドル | World Anvil

クレイドルの神々

クレイドルに信仰されている神々は世界の基盤作り上げたとされており、自然的な現象や人々の営みを形作るものとして説明されている。   神々の柱は軍神、豊穣神、知識神、交易神、原初の旅人という5つの柱が存在している。   しかし、神々は恩寵を与えるとともに時には厳しい試練も与える。これを人々は光天期と暗天期としてとらえ、神々の今の状態を観測している。 光天期とはその神々がクレイドルに良き恩寵を与えている時を示す。暗天期は神々がクレイドルに悪しき影響を与えているときである。人々の心や営みはしばしば神の天期によって左右されてしまう。見方も変われば善の神もまた悪の神となる。   原初の旅人にのみ天期は存在せず、常に一定の存在として信仰されている。   必ず2つの柱は光天期、そしてもう2つの柱は暗天期になるように周期は回っていく。すべての神が光天期や暗天期になることは不可能であり、そのようなことが起こったときはそれぞれ永久の平和か世界の終わりを告げる。  
 

軍神ルフト

光天期の軍神ルフトは秩序と平和を守った英雄たち称える良き神である。次なる戦が起こらないためにも平和を維持し、法律を用いて悪しきものを罰するものだ。国家や為政者は光天期のルフトを信仰し末永く今の体制が続くとを願う。それを聞いてルフトは国家を守る守護神として加護を与えるだろう。   暗天期のルフトは真逆で、革命と混沌、国家の崩壊や内乱を呼び起こす悪しき神である。ルフトが暗天期のときは戦乱の世とされ、傭兵や戦いに身を投じる旅団へさらなる戦を広めるための加護を与える。戦好きの信仰者も戦いの中でルフトの名のもとに戦うことを名誉とし、死しても神の下へと召されるのを待ち望んでいる。   ルフトの聖印は王冠であり、光天期のときは完全な形で畫かれており、暗天期のときは砕けた形で用いられる。神のイメージは豪華な鎧と剣を手に持つ長髪の男性のシルエットとして畫かれている。  
 

豊穣神ローリア

大地、海、空のすべての恵みと命を育むことを象徴しているのが光天期のローリアである。この世界もこの大地も、人が生まれるのもすべて彼女が加護を与えているからだとされている。子供が健やかに育つように居住地ではローリアへの儀式を行ったり、作物や狩りの収穫が多くなるように祭りを行ったりする。   命を育むローリアだが、暗天期のときは命を刈り取る死神と化す。作物は育たず、人々は病で死亡し、全世界の命の総量が減っていく。唯一の救いは他の神と比べて暗天期になることが少ないことだが、ルフトの暗天期につられてローリアも暗天期に入るのはよくあることである。そうなった場合、人々は自らの命がいつ失われてもわからない状況に脅かされる。   ローリアの聖印は苗木が畫かれているが暗天期の場合は枯れ果てた樹木が畫かれることが多い。ローリアのイメージは無垢な幼子として畫かれているが、暗天期のときは妖艶な大人の女性として描かれている。    
 

知識神デイトール

知識とは一言で言っても、デイトールは書物や研究から培われる知識以外にも、職人の技や経験なども司っている。すべての種族が知識と探求にその身を捧げる限り光天期のデイトールは閃きを与えるだろう。何よりも学者や魔道士にも信仰されているため、地域によっては魔法の神としても名高い。デイトールが光天期の時こそが文明と社会が発展する時である。   しかしながら暗天期のデイトールがもたらすのは知恵ある全ての者の無知と愚鈍さ、そして何よりも既存の知識の損失である。焚書、検閲、技の喪失等、文化と文明にとっては大きな損失をもたらす。もう一つの側面としては「知ってはならない」知識を授けるというのもある。暗黒に手を染めたいものや、不都合な知識を抹消したい者にとってはデイトールは心強い味方となるだろう。   デイトールの聖印は両手から本を授けるものだ。逆に暗天期のときは大きく変わって燃え盛る巻物へと変貌する。光天期では年老いた賢者として、暗天期では異形の怪物としてのイメージが強い。    
 

交易神トライメリア

光天期のトライメリアは人々の営みに対する成功や事業の成就、資金運だけではなく人々の間の信頼関係も加護の対象である。あまり知られていないが、恋仲の成就を願う者が祈る神である。商人たちは旅路の無事を祈り、国家はお互いの外交関係もトライメリアにゆだねている。幅広く信仰されている神でもあるため……   暗天期のトライメリアは何よりも恐ろしい神に変貌する。裏切り、破局、交易の失敗。信頼が失われた時代には必ず暗天期のトライメリアが君臨し、自然ではなく、人の手によって多くの人々の人生が破滅へと導かれる。暗殺者や盗賊なども暗天期のトライメリアを信仰の対象とする。   トライメリアの聖印は短剣に薔薇が絡みついたものである。暗天期でも変わらず同じものが用いられる。大都市に住まう人々はトライメリアを気品のある女性としてイメージし、辺境の人々は気迫のある女傑としてイメージしているようだ。    

原初の旅人

原初の旅人はこのクレイドルを神々とともに作り出した最初の神とされている。光天期や暗天期が存在せず、単純に冒険や旅に出る人々や特に信仰する神が無い人々の神とされていることが多い。旅人の神官は一種の秘密結社として活動しており、世界の秘密を管理していることも多いため、旅人の信仰はマイナーなものである。   聖印は定かではないが、姿はフードをかぶった男女とも取れない中性的なものとして語られている。

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